2011年12月01日
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感想・映画「怪物くん」

Written By: トーノZERO連絡先

「時間は無いのだが、強引に見てきた」

「どうして怪物くんなんか」

「12月1日なので、安く見られる映画館は多い。当初は別に何も目当ては無かった。しかし、リストを見たら急に怪物くんが見たくなった。タンタンの冒険を棚上げにしても見たくなった」

「なんでやねん」

「第1次藤子アニメ世代だからな」

「第2次ブームの時、既にリメイクとして見ていたのか」

我が儘に敵無し §

「内容は?」

「念力しゅうしゅうぴきぴきどかーん、という感じであった」

「は?」

「この映画はやはり煙がポイントだな。多用しているし上手い」

「そんなに?」

「クライマックスで怪物くんの頭から煙がでてきたときは、おおっと思ったよ」

「内容的には?」

「我が儘王子が我が儘を克服するのではなく、我が儘を昇華させて別の何かになる話だな」

「克服しないのかよ」

テレビシリーズとは §

「テレビシリーズは見てないのでコメントできない」

「困らなかった?」

「ぜんぜん困らない」

VFX万歳 §

「結局、VFXで手足が伸ばせる今、アニメの存在意義は絶賛後退中なのだろうな」

「生身でいいの?」

「お供の3人は、生身の人間が演じられてかつイメージを壊さないぎりぎりの絶妙のバランスで上手く表現されていたよ」

「そうか」

「しかも見せ場がどっかで聞いた歌。その直後に既に負けている。戦うシーンが無い。見せ場が歌。分かってるじゃないか」

問題は何か §

「問題は舞台がインドなのかどうかだな。インドっぽい場所に落着してインドっぽい建物とインドっぽいコスチュームの人たちが出て来るがどうも実際のインドとは整合しないような気もする」

「じゃあなんだい?」

「そもそも、人間界の知り合い2人のそっくりさんが出てくる点が怪しい」

「怪物だから怪しいだろう」

「そうじゃなくてさ。修行のために人工的に作られた架空世界なのかもしれない。そうするとラスボスが怪物界の1人だってことも意味深だ。つまり、怪物界が時期王のために用意した修行場なのじゃないだろうか」

「考えすぎだよ」

「そうすると、ラスボスを殺さないで連れて帰るという結末も実は意図せずして非常にいい選択だった可能性がある」

「うーむ」

まとめ §

「結局、この映画に満足したの?」

「そうだな。かなり満足したぞ」